第3巻22話「〝あんたが珍獣〟」

ワンピース 第3巻 22話

「〝あんたが珍獣〟」

航海をする3人
ナミに麦わら帽子を直してもらって喜ぶルフィ

応急処置をしただけなのにつんつん突いて穴をあけるルフィ

そんなルフィに針を刺すナミ
うるさくて寝れないゾロ

ナミに食料を求めるゾロ、航海する気あんの?食料も水も持っていないなんて海をなめてると説教するナミ

ルフィは島を見つけ、仲間や食料があるといいなと上陸してしまう

島に降り立つのはルフィとナミ、ゾロは寝たまま

島を歩いていると不思議な動物がたくさん

鶏な鳴き声の狐・ウサギ耳が生えているヘビ・ライオンのような豚

森の中に進むと
それ以上踏み込むなと謎の声が聞こえてくる

なに!?あんた誰よとナミが聞くと

え?おれ?おれはこの森の番人さ
命惜しくば即刻この場を立ち去れと忠告してくる謎の声

謎の声は、おまえはあれだろ海賊、あと一歩でも森へ踏み込んでみろ、その瞬間!貴様は森の裁きを受け身を滅ぼすことになるのか?
知るか!とルフィに突っ込まれる

どっかその辺にいるんじゃないかと歩き出すルフィ

森の裁きを受けろとルフィは撃たれる
が、びよーんと跳ね返す

驚くナミ、ルフィもびっくり
謎の声もおまえなんだと驚く

銃弾が飛んできた方向を見るとピストルが落ちていた

めちゃめちゃ怪しい箱?があった

その箱が動き出し、倒れると
くらっ!早く起こせェと男が顔を出す

箱から出てきたのは顔だけの人間だった
たわし人間か?と笑うルフィ

島の住人、ガイモン
悪魔の実〝ゴムゴムの実〟の噂は聞いたことがあったらしい、食ったやつは初めて見たガイモン

ガイモンは〝20年前〟宝箱にはまってしまった、そしてこの島に一人で〝20年〟過ごしている、切ないらしい

ルフィはバカみてぇと言ってしまう
キレるガイモン

20年は長い、髪もひげもボサボサ、まゆ毛までつながっちまった
まともに人間と会話するのも20年ぶり

ルフィはムリヤリ箱から出そうとするが抜けない

痛がるガイモン、長年の運動不足もあって宝箱にミラクルフィットしていて抜けないし壊そうとすると体がイカレちまうらしい

なんでこの島に来たのか聞くナミ

ガイモンはおれもむかし海賊だった、宝探しの冒険には命をかけても惜しくない楽しいんだと言う

なんか宝の地図でも持ってんのかと聞くガイモン

ルフィは〝偉大なる航路〟の海図なら持ってる
おれは〝ワンピース〟を目指すんだ

ワンピース?本気で〝偉大なる航路〟へ入るつもりかと驚くガイモン

海図をガイモンに見せるが、二人ともどれが〝偉大なる航路〟かわからない
海図はさっぱりらしい

海賊たちの会話じゃないとあきれるナミ

この世界に海は2つある、その世界の海を真っ二つ両断する巨大な大陸を〝赤い土の大陸〟(レッドライン)と呼ぶ
その中心と言われる町から〝赤い土の大陸〟に対して直角に世界を一周する航路が〝偉大なる航路〟(グランドライン)
そしてそれを制したのは海賊王〝ゴールド・ロジャー〟ただ一人

と説明するナミ

そのラインのどこかに必ず〝ワンピース〟があるんだから世界一周旅行かとのんきなルフィ

そんな容易い場所じゃない、少なくとも〝海賊の墓場〟って異名がある
以前〝偉大なる航路〟から逃げ帰った海賊を見たことがある
死人みたいに戦意を失って見るに忍びない顔になっていた
相当恐ろしいことでもあったのか、恐ろしい海賊に遭ったのか、化け物にでも出くわしたか
誰一人口を開かないその姿は〝偉大なる航路〟の凄まじさを物語っていた

さらに〝ワンピース〟にありかにいたっては、噂が噂を呼んで何が真実かわからない
大海賊時代が幕開けして20余年
その宝は伝説になりつつある、〝ワンピース〟なんてのは夢のまた夢と語るガイモン

ナミは稼ぐだけ稼いで逃げ出すのは一番利口と言う
ルフィはなんとかなるだろ、運がいいんだと楽しそうなルフィ

ガイモンは自分がなぜこの島を離れないかと言うと未練、あきらめきれないと言いだすルフィが何を?と聞くとガイモンは過去を語りだす

~ガイモンの過去~

20年前に海賊としてこの島に上陸したガイモン

この島に財宝が眠るとある地図に記されていたから
船長らしき人物がもう探すだけ無駄だなと言う、上陸して3週間、総勢2百人で見つかったのは壊れた空の宝箱1個だけだった
船へ引き上げる海賊たち

ガイモンも一緒に引き上げようするが、船長が3週間ずっといた大岩、誰か探したのかと気になる

その大岩を登り、ガイモンは自分の目を疑った
宝箱が何個もあった

仲間を呼ぼうとしたが、大岩から落ちてしまい空の宝箱にハマり気絶してしまった

気絶から立ち直ると仲間たちはすでに出航してしまっていた

だが逆にガイモンは財宝を独り占め出来ると考えた

けど宝箱にハマってしまった自分では大岩に登れないことに気付く

~現在~

それから20年間誰も来なかったのかと聞くルフィ

財宝狙いの海賊が幾度となく来たが、森の裁きで全て追い払っていたガイモン

大岩の上にあった財宝が目について離れない、箱にハマったがために20年間財宝を守り続けてきたんだ、あれはおれのだとガイモン

そりゃおっさんのだとうなずくルフィ
ナミはその宝を代わりに取ってあげると言うが、海賊専門の泥棒だよなとルフィに突っ込まれる
バカなこと言うな、場くらいわきまえると返すナミ

久しぶりに大岩の前に来るガイモン

ルフィはなんで今まで誰かに頼まなかったと聞く
誰も信用できなかった、俺の姿を話そうとする奴はいなかった

ついにこの時がきた、今日はいい日だと嬉しそうなガイモン

ルフィが腕を伸ばし大岩の上に飛んでいく
喜ぶガイモン

ルフィは大岩の上で宝箱を5個見つける

ガイモンは落としてくれ、俺に当たらないようにわっはっはっはと笑う

だがルフィは、いやだとなぜか拒否する

ナミは冗談やめて早く落としなさい、こっちへ渡してと叫ぶがルフィは渡したくないと言う

いいんだ渡したくないならもういいと言い出すガイモン

そしてルフィに、いい奴だなと涙が流れ出す

うすうす、もしかしたら思っていた、なるべく考えないようにしていたが

ないんだろう、中身が・・・

と涙が止まらなくなるガイモン

全部からっぽだと告げるルフィ

宝の地図がある財宝はすでに奪われたあとなのはよくあることと顔を覆うガイモン

だっはっはっはっはと大笑いするルフィ
くよくよすんなおっさん、20年でおれ達が来てよかったよ
あと30年遅かったら死んでたかもな
これだけバカ見ちまったら〝ワンピース〟しかねぇよ、もう一回おれと海賊やろうとガイモンを仲間に誘うルフィ

かっこいいルフィ

誘ってくれて嬉しかったが島に残ることにしたガイモン
森には珍しい動物がたくさん住んでいる、この島に来るのはその珍獣を狙う方が多かった
20年居れば動物たちに愛着がわく、見捨てる訳にはいかないってのが理由だった

おっさんも珍獣だもんなとルフィ

宝がなくなって気が楽になった、改めてこの島でのんびりする
必ずいい仲間が集まる〝ワンピース〟はお前が見つけて世界を買っちまえと見送るガイモン

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登場人物

〇モンキー・D・ルフィ
悪魔の実:ゴムゴムの実(5656の実)
技:ゴムゴムの銃(ピストル)
ゴムゴムのロケット
ゴムゴムの鞭
ゴムゴムの風船
ゴムゴムの鎌
ゴムゴムのバズーカ
1人目:ロロノア・ゾロ「海賊狩りのゾロ」
「海賊王におれはなる!!!!」
「目指すは〝ワンピース〟」

〇ロロノア・ゾロ
「海賊狩りのゾロ」
武器:刀・3刀流
技:鬼斬り
夢:世界一の剣豪
ケガ:左脇腹をナイフで刺される(バギー)
左脇腹を自傷する(ゾロ本人)

〇ナミ
「海賊専門の泥棒」
天候を操り海を知り尽くしている

〇ガイモン
森の番人
孤島で珍獣たちと過ごす宝箱にはまった男
〝20年前〟の海賊

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